2024年08月09日 15:40

フォスター電機は、モニタースピーカー「NF06」 を8月下旬より出荷開始する。

NF06のために新開発した6.5インチ・ウーハー・ユニットは、HR振動板の採用により分割振動による特定周波数のピークを分散し固有音を排除。それとともに、軽量でありながら高剛性を確保しすることで高解像度かつスピード感のある低域再生を実現している。

HR (HP ROTATION) とは、建築構造力学の分野で知られているHP (HYPERBOLIC PARABOLOIDAL) 形状の改善を図るために、円周方向に回転を加えたもの。この形状は内部応力として剪断力のみ働き、曲げ応力が働かないため、軽量で高剛性が得られるとともに、分割振動による共振を分散する優れた特性の振動板を実現。NF04RをはじめRS10Aなどフォステクスのプロ用モニタースピーカーのウーハーに採用されている。

振動板材料は、木材パルプと非木材パルプを最適な比率で組み合わせたベース材と、超高弾性カーボン・ファイバーやPBO、セルガイヤパルプなど高機能材によるハイブリッド構成で最適化し抄造。ウーハーの振動板として理想の剛性と内部損失を備え、金属系振動板に迫る伝播速度を実現した。

磁気回路は、振動系の振幅を安定させるため、よりフォースファクターの変化が少ない設計に。微小信号入力時から大入力時まで変化の少ないリニアな追従性を確保し、歪の発生を抑制。同時にポールピースに銅キャップを配置することで電流歪も低減している。