2024年08月08日 09:05

中部フーズ、ソフトバンク、日本気象協会およびバローホールディングスは、バローホールディングス傘下のスーパーマーケットの惣菜部門の運営を担う中部フーズが、ソフトバンクが提供するAI(人工知能)需要予測サービス「サキミル」を活用した惣菜の自動発注(以下「AI自動発注」)を本格開始した。
スーパーマーケットの惣菜部門は、労働集約的な業態であり、人手不足を背景に生産性向上が求められている。また、商品の発注量は各店舗のスタッフが経験に基づいて属人的に判断している部分がまだ多くあり、余剰商品の値引きによる利益の低下や廃棄、欠品による売上機会の損失などが課題となっている。特に惣菜は消費期限が短いために在庫を持てず、値引きにより当日中の売り切りを図るというオペレーションなどが難しく、店舗スタッフの負担につながっている。
1~5月に、中部フーズが惣菜部門の運営を担うスーパーマーケット(31店舗、運営:バロー)および工場(1カ所、運営:中部フーズ)において4社が共同で実施した事前検証では、店舗において、利益の約5%増加や発注作業時間の27%削減など、一定以上の効果を確認できた。
これを受けて中部フーズは、6月に、中部フーズが惣菜部門の運営を担うスーパーマーケット76店舗においてAI自動発注を開始した他、2024年度中(予定)に、バローが運営するスーパーマーケットのうち中部フーズが惣菜部門の運営を担う全店舗(242店舗)への展開を進める。