2024年06月28日 12:49

北海道札幌市の住宅施工会社「大進(たいしん)ホーム」は、7月1日より、不要になった子ども服を回収しリサイクルする取り組みを始める。住宅を注文した人の新居入居時だけでなく、その後も衣替えなどのタイミングで、子どもが成長して着れなくなった衣類を回収し、子育て支援団体等に寄贈する。

国土交通省が行っている「住宅着工統計」の調査結果をみると、この10年間で北海道の戸建て工事費は一戸当たり742万円増加して2918万円となった。床面積は2013年の130平方メートルから一割近く減り118平方メートルと、価格上昇の一方で狭小化が進んでいる。

そこで同社では、限られた収納スペースには必要な物だけをしまい、散らからない快適な暮らしを維持して欲しいと考え、短いサイクルで見直しの必要が生じる子ども服を回収する取り組みを開始する。

同社では以前から家づくりの段階から収納の不満や後悔をなくすべく、プロの整理収納アドバイザーによる収納カウンセリングで生活スタイルにあった収納の量と設置場所を提案。また、整理収納アドバイザー2級講座を開講するなどをしてきた。顧客の約9割以上が子育て世代であり、今回の取り組みが「散らからない暮らし」の維持に貢献することを期待している。回収した子ども服は子育て支援団体への寄贈やフリーマーケット出店などで必要とする人に循環させていく予定。