2024年06月26日 12:52

DNP田村プラスチックは、萩原工場(岐阜県)でツバメの見守りを行っていることで、日本野鳥の会から感謝状を受領した。
同社は、大日本印刷(DNP)のグループ会社で、自動車用サイドバイザーやオートバイ用スクリーン等の製造を手掛けている。2023年6月にツバメが萩原工場に飛来し、正面玄関の軒下で巣作りを始めた。その際、同工場の社員が、ツバメが巣を作りやすいように台となる板を設置。その後、ツバメが巣作りを終えて無事に卵を産むと、ツバメが子育てしていることを来客に伝えるポスターを巣の下に貼った。3羽の雛が巣立つまで、社員が交代で、ツバメの様子について記録しながら、見守りを行った。
日本では古くから、ツバメが軒先に巣を作ると縁起が良いと言われてきたほか、害虫を食べる益鳥でもあることから、ツバメの巣作りが人々に歓迎されてきた。しかし近年は、不衛生などを理由に、作られた巣を落とすといった例も見受けられるようになった。こうした状況に対して日本野鳥の会は、ツバメと人の共生を肯定的に捉える意識を社会に広げることを目的として、2019年度から、ツバメの巣や生息環境を見守る企業・団体等に感謝状を贈呈している。同社では、6月14日、日本野鳥の会 岐阜の伊藤恭博代表を萩原工場に迎え、工場長の星野正次さんが感謝状を受け取った。