2024年06月17日 09:50

スタジオユリグラフの「思い出書店」は、書店減少が深刻化する中、6月15日より、思い出を交換する新しい形の書店「思い出書店」を全国に広げるため、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、継続寄付型クラウドファンディングを開始した。
近年、電子書籍の普及や活字離れなどにより、全国的に書店の減少が進んでいる。出版文化産業振興財団の調査によると、書店がない自治体は全国で27.7%、沖縄県に至っては56.1%にも及ぶ(2024年時点)。
「思い出書店」は、「だれかの思い出」が綴られた本と「あなたの思い出」を綴った本を交換できるサービス。利用者は、本に思い出を記した帯を巻き、思い出書店に設置された本棚に預ける。そして、他の誰かの思い出が書かれた本と交換して持ち帰る。交換を通じて、見知らぬ誰かとの交流が生まれ、思いがけない本との出会いを楽しむことができる。
現在、沖縄県で1拠点運営している思い出書店は、236冊の本が登録され、320回もの交換が行われるなど、利用者から好評を得ている。今後は、クラウドファンディングで得た資金を元に、沖縄県内の書店ゼロ自治体を中心に、カフェや雑貨屋、公民館、病院など、様々な場所に拠点を設置していく予定だ。将来的には、沖縄県外にも活動の幅を広げ、全国各地に思い出書店を増やしていく。クラウドファンディングの目標人数は50人(目標金額は10万円/月)。
実施期間は6月15日~7月21日。