2024年05月30日 09:04

グローバル・ブレインが運営する、フコクCVCファンド-THE MUTUAL for Next 100-(TMN100)は、建物のCO2排出量・LCA計算の自動化および最適部材の提案を行い、エンボディド・カーボンも含めたライフサイクル全体の排出量を最適化するVizcabへ出資を実行した。

産業別CO2排出量の割合は建設部門が37%を占めている。今後、両者を含めた建物のLCAを正しく把握して排出量の少ない構造や材料を取り入れていく努力が必要となる。しかし、現状のLCAは環境コンサル等による非常にマニュアルかつ高額な方法で行われており、また既存のプラットフォームもプロセスの自動化がされていないため非効率なソリューションが使用されている。

Vizcabは建物のエンボディド・カーボンも含めたライフサイクル全体のCO2排出量・LCA計算を自動化し、最適な部材提案およびポートフォリオ全体の排出量分析まで行う事で、顧客の排出量最適化、業務効率化、規制順守の徹底に貢献する。

また規制に遵守した方法でLCA計算・レポートを作成し大幅な工数削減にも寄与する。同社の特徴はプロジェクトに関わる全てのステークホルダー(デベロッパー、エンジニア/建築家、部材メーカー)が簡単にコラボレーションし、建物設計~引き渡しまでの全てのプロセスで使用することが可能だ。さらには、ポートフォリオ全体を分析し、プロジェクト・部材レベルで排出量を最適化することもできる。