2024年05月21日 15:53

Buzzreachは、岡山県と共同で、がん患者専用ソーシャルネットワーキングサービス「ミライク」の試験導入を開始する。「ミライク」は、病気で悩む患者、家族、パートナー、介護者などが、同じ境遇の人たちとつながり、実際の経験や知りたい情報を共有できるQ&Aコミュニティ。

一般的なSNSサービスとは異なり、悪質な投稿やトラブルが起きないように、利用規約の他に投稿ガイドラインを定めている。例えば科学的根拠のない治療方法を勧めることがないよう、ミライク事務局が投稿内容をモニタリング。また、ユーザー自身も投稿ガイドラインに逸脱しているような投稿を発見した場合、ミライク事務局へ通報できる機能を搭載している。

患者同士で不安や悩みを共有し、意見交換を行うことは、がん患者の療養生活の質の向上に繋がるが、患者間での交流の場は限られている。また、令和5年度に策定した第4次岡山県がん対策推進計画において、県はがん患者への正確な情報発信に取り組むこととしており、患者への情報提供手段の充実を図る必要がある。

今回の試験導入は効果を評価した上で、利用者の拡大を検討する。令和6年度5月~7月まで3団体の患者会を対象に第1期試験導入を行い、令和6年度9月~2月まで更に対象患者団体を増やして第2期試験導入を行い効果検証を実施。令和7年度からの本格稼働を検討することとしている。