2024年05月02日 15:11

UPDATERは「みんな電力」の需要家である吉田酒造店の敷地内に施工された垂直型ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)設備の竣工式を、4月26日に実施した。
ソーラーシェアリングは、農地に支柱を立て、その上部に設置した太陽光パネルを使って日射量を調節し、農業生産と発電を同じ敷地内で両立させる取り組み。営農しながら、電気を得ることで農業経営をサポートするほか、荒廃農地の再生利用という観点でも期待されている。今般の垂直型ソーラーシェアリングは、太陽光パネルを農地に対して垂直に設置するもので、積雪の影響の軽減や車高の高い農業機械の使用を可能にするなどのメリットがある。
吉田酒造店では、ソーラーシェアリングによって発電した電力を日本酒の製造工程で使用することで、環境に配慮した持続可能な酒造りを実現。これにより、CO2排出量を削減し、地球環境への負荷を軽減する。また災害時には、地域に緊急用電源として提供することを予定している。日本酒製造用の水源もあることから(製造期間のみ)、電気と水の双方を提供することで地域防災に貢献したいと考えている。
加えて、酒造好適米の水耕栽培と両立して発電を行えるほか、東西を向いた太陽光パネルは、朝夕に発電のピークがある。そこで屋根上に設置した太陽光パネルと合わせて発電を行うことで、日中に安定した電源の確保が可能。また垂直であることから積雪の影響を受けにくく、車高の高い農業機械も使用可能となる。