2024年04月26日 19:06

みのまちや社の取り組む美濃市の歴史ある古民家を利活用する事業が、内閣府の地方創生SDGs官民連携プラットフォームより「内閣府地方創生推進事務局長賞」を受賞した。本賞は、SDGsの達成や地域課題の解決等に向けた官民連携による取組みのなかで、全55件の事例の中から、特に地域の模範となる先進的な1件に授与される最上位の賞になる。
本事業では、美濃の歴史、文化、古民家等の様々な地域資源を活用しながら、全国的にも問題となっている空家問題の解決と新たな観光需要を創出。行政の美濃市、地域金融機関の十六銀行、地域事業者のみのまちや等が連携してこのプロジェクトを推進してきたポイントが評価された。
美濃市は1300年の歴史を誇る美濃和紙などの伝統産業や、うだつの上がる町並みなどの文化的資源が豊富であり、自然も身近なエリア。みのまちやでは空家をリノベーションした施設内に美濃和紙の壁紙や照明を設置したり、町並み散策や美濃和紙の手漉き体験プログラムを用意するなど、地域の持つ魅力を活かしながら開発を進めている。さらに外部との提携先は極力市内や近郊の事業者を選定し、地域民との繋がりを意識した関係作りにも取り組んでいる。
現在も3者がそれぞれの得意分野を活かし、連携して継続した事業を展開中。今年6月には地元名家の築100年を越える邸宅を本格的なキッチン設備を備えた、地域の食イベントの受け皿となる宿泊施設、NIPPONIA 美濃商家町開業を予定。