2024年04月23日 19:48

Space Trash Signsプロジェクトチームは、宇宙ゴミが人々に与える影響を可視化して学びにつなげる「Space Trash Signs」プロジェクトを始動した。Space Trash Signsプロジェクトチームは、米国の宇宙スタートアップ「Privateer」を中心とした民間・公共の航空宇宙組織で構成された共同チーム。
宇宙開発が盛んになるに伴い、宇宙空間のゴミ問題が少しずつ顕在化してきた。地球軌道上だけでも、1.6億個以上の人工的な宇宙ゴミが存在すると言われている。秒速15km以上で移動するこれらの宇宙ゴミは、小さな破片でさえ重大な損害を引き起こす可能性も。通信、ナビゲーション、災害対策、環境保護、農業、金融サービスなど、地球上の生活に不可欠な衛星などの宇宙インフラをいつ破壊してもおかしくない、人類にとって喫緊の課題とも言える。
本プロジェクトでは、航空宇宙企業、宇宙機関、科学者等に加え、世界中のメディアの支援を受けて、実際の宇宙ゴミを組み合わせて新しい星座(デブリの星座)を作り出した。これらは、宇宙空間の汚染(宇宙汚染)が人々にもたらすであろう様々な悪影響をビジュアライズ。それぞれの形が別々のストーリーを表現しており、宇宙ゴミが人々に与える問題を理解できる作りになっている。
Space Trash Signsは、世界中の700以上のプラネタリウムと提携して、デブリから生まれた新星座を実際に投影し、鑑賞しながら学べる機会を全世界の人々に提供していく。