2024年04月09日 12:09

日本介助犬協会は、研修生制度が5年ぶりに再開され、3名が研修生として採用された。

介助犬は、手足に障がいのある肢体不自由者をサポートする。落としたものを拾う、転倒時などの緊急時の連絡手段の確保として携帯電話を持ってくる、靴や靴下を脱がせる、など障がい者のニーズに合わせて介助作業を行う。全国には現在58頭(2023年10月現在)が活動しており、盲導犬・聴導犬とともに身体障害者補助犬として、障がい者の自立や社会参加を促進する存在となっている。

日本介助犬協会は、介助犬の育成普及活動や、医療機関での犬の介入活動であるDog Interventionなど、犬を通して困難を抱える人の支援を多方面で行っている。協会の活動を継続していくためにも人材の確保は必要不可欠だ。協会は2005年度より研修生制度を開始しており、現在協会職員の多くがこの研修生制度を経て協会に従事している。しかし、コロナ禍等の理由により2020年度から新規募集を断念していた。今回、5年ぶりに新たに3名の研修生を迎えて、研修生制度を再開することとなった。

研修生として試験に合格した3名は4月1日より研修をスタートし、実務を行いながら半年間で協会に必要な知識や技術を学んでいく。初日の4月1日に開催された「研修生ウェルカム会」では、3名がそれぞれに意気込みを語り、協会ゼネラルマネージャー水上さんより協会ユニフォームの贈呈が行なわれた。研修生は4月1週目に犬と過ごす基礎を学び、2週目より実務をしながら各分野に分かれて研修を行っていく。

日本介助犬協会