2024年03月06日 19:51

STマイクロエレクトロニクス(ST)は、オール・イン・ワンのdToF測距センサ「VL53L9」およびiToF測距センサ「VD55H1」を発表した。
「VL53L9」は、最大2.3kゾーンの解像度を実現する新しいdToF 3D LiDARセンサ。デュアル・スキャン投光イルミネータを組み込んだユニークな製品で、小さな物体やエッジを検出し、2D赤外線(IR)画像および3D深度マップ情報の両方を取得することができる。すぐに使用できる低消費電力モジュールとして提供され、dToF処理機能がチップ上に集積されているため、外付け部品やキャリブレーションが不要。さらに、5cm~10mに対応する最先端の測距性能を備えている。
また、カメラ・アシスト性能の向上に貢献する機能を豊富に搭載しており、クローズアップ撮影や望遠撮影に対応する。
iToF測距センサ「VD55H1」は、モバイル・ロボットのディープ・ビジョン・システムを手がける中国のメーカーであるLanxin Technology社のデザイン・ウィンを獲得。量産が開始されている。Lanxin Technology社の子会社であるMRDVS社が、3Dカメラに搭載する高精度の深度センサとして、同製品を採用した。
VD55H1を搭載した高性能超小型カメラに3DビジョンとエッジAIを組み合わせることで、モバイル・ロボットにインテリジェントな障害物回避機能と高精度のドッキング機能を提供する。