2024年02月29日 13:14

中部国際空港は、2月13日・26日・28日、中部国際空港セントレア開港以来初となる「UD総点検」を実施した。
2005年2月に開港した中部国際空港セントレアでは、開港前から障害当事者・有識者団体などと共にユニバーサルデザイン研究会を設置し、基本設計・実施設計・施工の各段階において、同研究会のさまざまな障害がある人や学識者から直接の意見を求め、誰もが使いやすい空港づくりに取り組んできた。
「UD総点検」は、障害を持つ人々等が航空旅客や一般来港者と同様に空港内の動線を実際に利用し、空港のバリアフリーやUDを点検・評価することで、その意見を今後の空港運営や施設整備に活用することを目的として実施したもの。コロナ禍後の復便本格化やアジア・アジアパラ競技大会などの開催により、多様なバックグラウンドを持つ顧客の利用機会が増加することを見越し、開港後初めて実施した。取り巻く環境の変化に適応し、同空港が今後もより多くの顧客に選ばれる空港となるため、東海地方に拠点を置く各当事者団体と連携し「UD総点検」を実施し、改めて課題を洗い出し、空港全体で今後の改善活動などにつなげていく。
2023年度中には、「UD総点検」の結果を用いて「UD懇談会」の実施を予定している。この「UD懇談会」では、「UD総点検」での点検・評価結果をもとに、当事者/学識者/CX空港連絡会で2024年度以降に取り組むべき課題を選定していく予定だ。