2024年02月14日 16:12

リングスターは、長崎県対馬市へ漂着した海洋プラスチックごみ(オーシャンプラスチック)を、耐久消費財として使用したルアーケースを、全国の釣具店で4月上旬頃より発売する。
対馬市は島の形状や潮流の影響で多量の漂着物が集まる地域で、「海ごみの防波堤」ともいわれている。対馬市には年間約2万~3万㎥の漂着物が打ち寄せられ、その処理費用は約2億8千万円に上るという。
海洋プラスチックには、今はまだ海に流出していないが将来的に流出する可能性がある「オーシャンバウンドプラスチック」と、既に海を渡り流れ着いた「オーシャンプラスチック」の2種類が存在する。オーシャンバウンドプラスチックは比較的リサイクルしやすいが、オーシャンプラスチックは一度海に流れ出ているため汚損しており、回収からリサイクルまでのプロセスに膨大な時間とコストがかかる。そのため、オーシャンプラスチックはこれまで積極的にリサイクルされることがなかった。
同社では2023年4月より、「対馬オーシャンプラスチックバスケット」「対馬オーシャンプラスチックボックス」を販売。これは、オーシャンプラスチック(中でも年間約2000~3000個以上が漂着するというポリエチレン製の青いポリタンク)を10%配合した商品。
今回発売するルアーケースは全8種。どんな釣り、どんなタックルにも対応できるように4つのサイズに、仕切り付タイプとフリータイプをそれぞれ展開する予定。