2024年01月31日 19:37

ぐんま地域共創パートナーズ(GRASP)は、ぐんま地域共創2号ファンドを通じて、地域事業者である千明仁泉亭、大澤屋、伊香保おかめ堂本舗由起と共同して、まちづくり会社石楽を設立した。本ファンドからの出資を起点として、渋川市や渋川伊香保温泉観光協会など地域ステークホルダーと密接に連携をはかり伊香保温泉街の活性化に取組んでいく。

伊香保石段街中腹に位置する「市川旅館」(営業休止中)を石楽が取得。当建物は石段街のランドマーク的存在として、人々が憩うセンターハウスの機能を担う方針だ。築100年超という建物の味わいを活かしたリノベーションを施したうえで、地域に不足している飲食店や物販店を誘致する。

リノベーションは、古き良き建物を現代に活かすというコンセプトに共鳴した廣神建設と山本和之建築都市設計事務所に依頼し、建物の持つ歴史やストーリーを大切にし地域と調和しながら今日の観光客も心躍る空間づくりを目指す。本プロジェクトでリノベーションを施した複合商業施設の開業は、秋ごろを予定している。

2016年に渋川市と群馬銀行の間で締結された「連携協力に関する包括協定」の具体策として、観光振興のためのシティプロモーションの連携や、空き家活用等による商工業者の起業・経営支援の連携などの検討を進めていく。

また、観光協会や地域の事業者とともに、イベントやプロジェクトを企画・開発したり、地域の魅力をデジタルマーケティング技術等の活用により発信したり、地域の一体的な取組を側面から支援していく。