2024年01月16日 19:45

札幌パークホテルは、サステナブルな活動に取り組むホテルとして、新たに「リペア皿」の導入を開始する。
食器は、破損する以外にも絵柄が擦れたり、傷がつくことによって使用ができなくなり、倉庫で保管していることがある。その長く眠っていた食器を削り落とし再焼成することで「新品と同等の素材」として蘇り、再度絵付け焼成しホテル内で使用できるようにすることが、リペア食器づくりの仕組み。このリペア食器づくりは、「令和4年環境省脱炭素経営促進モデル事業」に採択された食器専門メーカー「おぎそ」社の協力で実現した。
今回は、古くからホテル内の宴会場で使用していたデザート皿を段階的にリペアし、今年度内に合計1000枚を蘇らせる。再生後は、ホテル内レストラン「テラスレストラン ピアレ」の朝食時に、利用者の取り皿として使用する。
食器を1t生産する場合の排出量を、リサイクルした場合とリペアした場合の両方で試算し比較すると、従来のリサイクル時は4.67(tCO2/t)、リペア時は1.34(tCO2/t)と、約70%もの削減が可能。ホテルの全ての食器をリペア食器に置き換えることは現実的ではないが、仮に全国のホテルが1割ずつでもリペア食器を採用できれば、脱炭素に大きく貢献できる可能性がある。
料理は地産地消を心掛け、北海道の大地の恵みを受けた食材を使用するが、その料理を彩る食器もサステナブルであることを推進。地球環境をより深く考えたホテルづくりに注力していく。詳しくはこちら。