2024年01月16日 15:52

富士フイルムビジネスイノベーションは、医薬品の製造販売後調査における契約書類の作成業務を支援する「製造販売後調査 契約支援サービス」を提供開始した。

医薬品の製造販売後調査では、製薬企業と医療機関が調査ごとに契約を結ぶ必要がある。契約に必要となる書類の種類やその書類に記載する内容は、医療機関によって異なるため、製薬企業は業務工数の増加や、書類作成の属人化という課題を抱えている。

同社は、事前に収集した個別の医療機関固有の契約書フォーマットに、契約に必要となる情報を自動で組み込む契約書類作成プラットフォームを開発した。また、契約書類の作成の業務効率化を目的として、中外製薬と契約書類作成プラットフォームの実証実験を実施。その結果、契約書類の作成に掛かる工数を約60%削減できることを両社で確認した。

今回提供を開始する「製造販売後調査 契約支援サービス」は、同社の契約書類作成プラットフォームを活用したもの。必要となる情報が記入済の契約書類を同社スタッフがチェックしたうえで、同社から製薬企業に納品するサービスとなっている。

製薬企業は本サービスの利用により、契約書の作成に掛かる工数を大幅に削減できる。また医療機関ごとの様式の違いを意識することなく、記入時の表現のゆらぎや手作業での転記ミスなどの不備の低減にもつながり、契約書類の品質安定を実現する。