2023年12月27日 15:56

廃棄物処理事業を展開する「中特ホールディングス」は12月9日、「COIL Upcycle Art Contest」の第3回最終審査会を開催した。全国100件以上の応募の中から入選した7名の公開プレゼンテーション及び審査を実施し、グランプリ、準グランプリを決定。さらにWebサイトでの一般投票によってオーディエンス賞の受賞者を決定した。

「COIL Upcycle Art Contest」は、持続可能な自然と人の相利共生社会を、アートを起点に生み出すことを目的とし、2021年に立ち上げられた公募展形式のアートプロジェクト。廃棄物という名のついた「人が不要と判断したもの」を素材として使用するアートを制作・発表する場により、人類が直面する環境課題に対して思考を深め、対話を始めるきっかけとなることを目指している。

今回のグランプリ「_やおよろず/imoco(いもこ、群馬県)」は、害獣駆除された鹿などの野生動物の皮を使用した作品。人が害獣として駆除する野生動物の死体や皮が捨てられている事実に心を痛め、解体にも参加しながら、生命に向き合おうとする想いがアートによって表現された点が高く評価された。作品には15頭ほどの野生動物の皮が使用されており、皮ごとの異なった表情を確認することができる。

サステナブルなメッセージを発信する廃棄物から生み出されたアート全7作品は、主催者である中特ホールディングス本社にて、2024年末まで展示の予定。