2023年12月25日 15:00

ファイナンシャルプランナー・加藤梨里さんによる「世帯年収1000万円『勝ち組』家庭の残酷な真実」が、11月17日、新潮社より刊行された。刊行後は売れ行き好調で、「都市部での子育てが無理ゲーであることがよくわかる」「アニメキャラクターをモデルにした家計シミュレーションはクスッと笑えて秀逸」と子育て世帯を中心に共感の声が続々。この度、重版が決定した。
「世帯年収1000万円」は、平均年収が400万円台のこの国において、少し前までは、間違いなく「勝ち組」の代名詞のように語られていた。事実、児童手当をはじめとして、高校授業料の無償化や大学の貸与型奨学金、東京都の私立中学授業料の補助など、あらゆる公的な支援は年収1000万円前後を足切りラインとして所得制限が設けられている。
しかし本書では、ファイナンシャルプランナーで家計管理やライフプランに詳しい著者の加藤梨里さんが、かつての「勝ち組」家庭のお金事情を徹底的に分析。その先に見えてくるシビアな現実と具体的な対策をわかりやすく解説している。
前半は、1000万円世帯の実態を住居費・教育費・生活費の3面から紐解きつつ、後半では「クレヨンしんちゃん」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」に登場する3家族がモデルに。「もし、あの家族の世帯年収が1000万円だったら?」という設定で、様々なシナリオを具体的に想定しながら生涯にわたるキャッシュフローをシミュレーション。最終章では具体的なお金の対策を紹介している。定価880円(税込)。