2023年12月22日 09:53

キャピタル・アセット・プランニングは、生成AI技術を活用した新NISA向け投資提案アプリ「W2C」のβ版(試用版)の開発を完了し、2024年1月から金融機関向けに提供を開始する。
同社は、7月より新NISA制度に対応した投資提案アプリをAwakAppと共同で開発してきたが、今回、基本設計および同社が有する計算ライブラリ、ナレッジデータベースの実装を完了した。開発したアプリはOpenAI APIを活用した証券投資・資産管理のための総合提案アプリ「W2C(Wise Wealth to Customer)」であり、賢明なる財産形成アプリという意味を込めて命名している。同社が独自開発したリスク許容診断、ポートフォリオ提案、つみたて枠成長枠最適化、モンテカルロシミュレーション等の機能を有する計算ライブラリに加え、税金・社会保障制度情報や各種統計値情報を蓄積したデータベースを活用し、精緻なシミュレーションが実現可能となっている。また、ChatGPTの計算機能、グラフ描画機能の弱点を補完し、つみたてNISAと成長NISAのパーソナライズされた最適配分と投資信託の提案を自動生成することが可能だ。
2024年から現行の一般NISA(少額投資非課税制度)、つみたてNISAが拡充され、新NISA制度が始まる。同社は、この新たな制度の発足に合わせて新規顧客獲得を推進する銀行や証券会社に「W2C」のβ版を提供開始し、金融機関毎の取り扱い商品情報や販売ポリシー等を取り込んだ上で試行、導入してもらう予定だ。