2023年12月18日 15:58

大林組は、リシュモン ジャパンカルティエが出展する、2025年日本国際博覧会「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」の本体工事を10月23日より着手。建設資材製造時のCO2排出量削減に向けた対策を行うことで、サステナブル建築の実現を目指す。 

ウーマンズ パビリオンは、内閣府、経済産業省、カルティエおよび2025年日本国際博覧会協会が、国内外の女性活躍に向けた取り組みを紹介することを目的に、連携・協力して出展するパビリオン。すべての人々が平等で尊敬し合い、それぞれの能力を発揮できるよりよい世界をデザインすることを目指し、パビリオンでの体験などを通して来場者に学びや気づきを与えられるよう、準備が進められている。 

パビリオン建築において、同社は基本設計段階から検討チームに参加し、カーボンマネジメントに取り組んできた。パビリオンは通常の建物に比べ使用期間が短い。施工段階のCO2排出割合、特に建設資材製造時の排出量(温室効果ガス(GHG)プロトコルにおけるスコープ3 カテゴリー1)の割合が80%以上と極めて高いという特徴がある。

その特徴を踏まえ、建物重量比の大きい鉄骨やコンクリートにおける低炭素型素材の活用、ファサードのリユース、および基礎鉄骨のリース材の活用といった対策を効果的に実施。それにより、通常の建設資材を使用した場合と比較して、CO2排出量を約50%(約469t-CO2)削減する。