2023年12月13日 09:57

ウィズレイは、12月12日、携帯型散薬鑑査装置「コナミルモバイル」およびクラウド式の薬剤識別アプリ「コナミルクラウド」を同時リリースする。
薬剤師の多くは散薬(粉薬)や錠剤粉砕の調剤に関して不安を感じながら業務にあたっている。薬剤の取り違え、混合散薬の混合比間違いや倍散調製時の希釈倍率間違い、錠剤粉砕時の手順ミスなど、場合によっては患者に大きな健康被害を与えることにもつながるためだ。散薬や錠剤粉砕品は目視判別が困難であり、一包化した後に内容薬剤の成分を確認する効果的な方法がこれまでなかったことも、これらの調剤に関わる不安を招いている一因でもある。
同社では、上記の課題を解決するため、近赤外分光法という分光分析手法を応用した散薬鑑査装置を開発した。一包化した散薬あるいは錠剤粉砕品に対して分包フィルムの外部から近赤外線を照射し、その反射波を測定すると、内部の成分に対応した波形データ(近赤外吸収スペクトル)が得られる。この波形データをあらかじめデータベースに登録している波形データと照合することによって、一包化後の散薬の成分を鑑査する。この技術を応用したものが、携帯型散薬鑑査装置「コナミルモバイル」と薬剤鑑査アプリ「コナミルクラウド」だ。なお、これら製品については、2024年1月17日~19日に開催される「次世代薬局EXPO 大阪展」にてブース展示・デモ実演を行う。
導入価格は、「コナミルモバイル」導入費:44万8000円、「コナミルクラウド」月額利用料:1万5000円/月(すべて税抜)。