2023年12月12日 15:58

技術開発コンサルタントは、水の濁りを計測・管理する「スイシロウDX」(商願2023-130272号)の新サービスを開始する。
「スイシロウDX」はグリーンレーザーを用いて河川UAV測量を行う際に、データ計測時の指標となる「水の濁り」を濁度計と通信システムを使って遠隔管理し、業務改善を行うもの。測量作業のロスを省き、建設業界の働き方の改善にも大きく寄与する。
グリーンレーザースキャナは、上空から河川に照射すると、河川付近の陸部と水部の地形データを同時に取得できる。グリーンレーザーは水を透過するので、河床(水部)の地形も取得可能。しかし、グリーンレーザーは、水の濁りが大きい環境下での計測は、河床の地形データがうまく取得できず、精度が落ちてしまう。そのため、河川の濁りが少ないタイミングを見計らって計測を行わなければならない。現状では現場に直接足を運び、濁りが大きければ撤退して別日に測量を行う必要があるが、人員配置やその先の作業工程にも影響を及ぼすため、タイムロスを防ぐことが課題だった。
スイシロウDXはシステム開発ではなく、既存の機器やシステム・アプリケーションを選定し組み合わせて活用することで実現するサービスであり、この課題を解決することができる。同社は2014年頃に東北地域からの依頼で、放射性物質を含んだ田んぼの濁り水から稲を守る装置を実験・開発した経緯があり、その経験を生かした新サービスの提供となる。