2023年12月07日 15:59

NTT QONOQ(コノキュー)は、MR技術を使った医療向けサービスの実用化をめざすプロジェクト「Project the Hands」を発表。本取り組みの中で、手と道具の3Dデータを遠隔から現地に共有することで、リアルタイムにコミュニケーションを取りながらレクチャーが可能になる「Hands(仮称)」システムを開発した。
主な利用シーンは、研修生やその症例が未経験の医師などの訓練。従来「見て学ぶ」必要があった手術における手技を、熟練医師によるリアルタイムかつ手の動きを伴うレクチャーにより、「実践しながら学ぶ」ことができる。
まず、事前にアップロードした術野の3Dデータと、道具の3DデータをMRデバイスのアプリで読み込み、空間上に表示。指導医側では術者側の視点を映像で確認しながら、目の前に表示される3Dデータに対して自分の手を動かす。術者側では、3Dデータに対して指導医が動かしている通りに手の3Dデータが表示され、自分が実際に手を動かしながら指導医の動きを見ることができる。これにより、指導医がその場にいなくても、リアルタイムに指導医の技術を術者に教えることが可能になる。
同社では東京医科歯科大学と研究事業を開始し、本システムの実用化や高度化に向けて取り組みを進めていく。本システムは、2024年1月17日~18日までの2日間、東京国際フォーラムで開催される「docomo Open House 2024」にて初展示を予定している。