2023年12月06日 15:46

新東工業は、6軸力覚センサ「ZYXer(ジクサー)」を搭載することで、これまで困難だったフレキシブルプリント基板(FPC)のコネクタへの自動挿入を可能にしたロボットシステム「FPC自動挿入システム by ZYXer」を発売した。

少子高齢化により、多くのものづくり現場では労働者不足や熟練作業者の技能継承が大きな問題となっており、ものづくりにおける各作業の自動化が企業の緊急課題となっている。他方でこの問題を解決するため、多くの企業ではロボットを導入することで自動化を図っているが、ティーチングに基づいて定型的な作業を行うロボットでは対応できない作業がまだまだ多数存在している。薄くて柔らかいFPCやフレキシブルフラットケーブルの自動挿入はその作業の一つで、「ZYXer」を搭載することによりロボットによる自動化を可能にした。

「ZYXer」は、3軸(X/Y/Z)の荷重(F)と各軸周りのモーメント(M)を同時に検出するセンサ。ロボットに取り付けることで、人の手作業のような制御を実現し、熟練者の精密作業を再現することができる。用途に応じて、最適なセンサを選定できるよう小型~大型まで11機種をラインアップしている。「FPC自動挿入システム by ZYXer」は、「ZYXer」を搭載することで、わずかな力の変化を高速フィードバック。薄くて柔らかいFPCでも制御することで、自動で確実な挿入を可能にした。挿入完了確認精度が高く、高額なビジョンセンサも不要。労働者不足や技能継承の課題解決に貢献する。

価格は2000万円~。

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