2023年10月26日 15:36

熊本中央病院とWHILLは、同病院において11月6日より、「WHILL自動運転サービス」が導入されることを発表した。

日本の高齢化率は29.1%と過去最高を更新し、75歳以上人口は初めて2,000万人を超えるなど、世界的にも高齢化が加速することが予想される。それに伴い、歩きづらさを感じる高齢者層も増えるとともに、人材不足などが大きな課題となっている。熊本中央病院では、「質の高い誠実な医療による地域への貢献」という理念のもと、日々患者に寄り添いながら最適な医療提供に努めるべく、さまざまな取り組みを進めてきた。今回のWHILL自動運転サービスは、そうした取り組みの一環として導入に至った。

本サービスでは、自動運転パーソナルモビリティ(一人用の乗り物)を使ってタッチパネル操作で目的地まで移動することが可能。病院内で手動車椅子を借りる人、長距離歩行や足腰に不安のある人などを含め、外来受診の患者に対し、誰もが利用できる移動サービスを提供。それにより、院内の快適な移動環境を整える。

同時に、自動運転によりサポートや介助を必要とせずに自身で目的地まで移動することで、病院スタッフの負担を軽減する。その結果、より優先すべき業務やこれまで手が回らなかった業務などに集中でき、より質の高いサービスを提供できるようになる。