2023年08月09日 15:45

クロスホテル大阪では道頓堀ミュージアム並木座と共同で、歌舞伎と文楽の歴史と世界感を体感できる展示企画「KABUKI×BUNRAKU in DOTONBORI by Dotonbori Museum NAMIKIZA」を開催する。場所は1階「MEET LOUNGE」、8月31日まで。

クロスホテル大阪が位置する大阪ミナミの観光地「道頓堀」ではその昔、歌舞伎、文楽、からくりの芝居小屋が立ち並ぶ劇場街、「江戸三座浪花五座」とうたわれていた。そんな劇場街での浪花五座(角座、弁天座、朝日座、中座、浪速座)の昔懐かしい写真や、道頓堀の絵地図を展示。また2008年にユネスコ無形文化遺産に登録された人形浄瑠璃文楽と歌舞伎が、互いに影響を与え合い、道頓堀で発展してきた歴史などをパネルにして展示している。

具体的な事例として挙げられているのが、「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」。本作は1771年に竹本座にて人形浄瑠璃で上演、1772年角座にて歌舞伎化され、上演された。それを1826年にシーボルトが観て、同作品とまわり舞台や花道の効果を西洋に伝える。今回特別な協力により、ほぼ同じ場面の歌舞伎と文楽の写真を揃えて展示することができた。

歌舞伎や文楽に詳しくない人でも楽しめる展示となっている。さらに、そうした劇場街としての歴史と同時に、現在の道頓堀界隈に残るエンターテイメントのスポットも紹介する。