2023年07月31日 19:13

両備グループのバス・鉄軌道ユニットでは、別々で運営されている路線をつなぎ合わせてシームレスに提供するサービス「コネモビ-Connecting Mobility Services-」を4月より展開している。このたび9月1日より、岡山インター停留所で乗り継ぐ「福山~京都線」を乗継実証運行することになり、8月1日よりチケット発売を開始する。
「コネモビ」では、地域のバス事業者と組み既存路線を活用。それにより航空機、新幹線等の交通機関の直通便がない地域間の移動でも乗継がスムーズになり、一本の長距離路線のような感覚で利用できる。
今回のサービスでは、中国バスの既存路線、高速バス「福山~大阪線(びんごライナー)」に岡山インター停留所を新設。乗客は、同停留所で「岡山~京都線(京都エクスプレス)」に乗り換えることで、福山~京都間の路線が実現した。異なる会社のバスを利用することになるが、コネモビのサービスにより、予約から決済、乗車券表示までWeb上でワンストップで完結する。
コネモビサービスの「福山~京都(岡山インター乗継)線」は、福山地区住民の要望に応え、実証運行という形で設定された。もともと福山~京都間は、2016年4月から2021年3月まで中国バスが単独運行していた路線。同線廃止後、復活を希望する問い合わせが複数寄せられていたこともあり、高速バス乗り継ぎサービス「コネモビ」で要望に応えられないかと準備してきた。実証期間の9月1日~12月20日までの結果を検証し、今後の本格運行の可否を探っていく。