2023年07月26日 10:01

仙台市とVENTURE FOR JAPAN(VFJ)、経営共創基盤(IGPI)、仙台経済同友会は、7月25日、「若者のチャレンジの促進による地域経済の活性化に関する連携協定」を締結した。

4者は、若い世代の起業支援や人材育成を強化し、併せて地域企業の新規事業創出や人材確保を促進する連携協定を結んだ。それぞれの強みを生かし、新卒での就職から起業、スタートアップの育成まで、切れ目のないチャレンジを支援する枠組みを作る。

東京一極集中による若者の首都圏への流出に歯止めがかからず、少子高齢化で地方の生産年齢人口の減少が深刻さを増している。コロナ禍によるリモートワークなど働き方の多様化が進み、物価の高騰などによって地方で働くことに魅力を感じる若者も増えているが、受け皿は急には増えず、スタートアップの起業でも情報と資金、市場が集まる東京への一極集中が進むのが現状だ。そこで、様々な施策で起業支援やスタートアップ育成を進める仙台市と、新卒学生を県内の中小企業に送り込み、経営者と伴走することで起業人材を育成しているVFJが連携して、新たな仕組みを作る。役員派遣やVFJ生に対する研修などを通じてVFJの活動を応援してきたIGPIは今後、VFJへの経営支援をより一層強化。300社を超す会員企業でつくる仙台経済同友会は、地元での事業ノウハウの指導やスタートアップ企業の経営支援に取り組むなど包括的な支援をする。4者は東日本大震災によって顕在化した様々な地域課題の解決に貢献することを目指し、具体的な活動については協定に基づき今後、協議していく。

仙台市 / VFJ