2023年07月20日 15:37

「audiobook.jp」を運営するオトバンクは、視覚障がい者・聴覚障がい者のための大学である筑波技術大学と共同で、オーディオブックを活用し、視覚障がい者の読書量向上を目指す調査を開始した。
同社では、これまでに公共図書館や医療機関・高齢者施設へのオーディオブック導入などを進めてきた。今回の共同調査は、視覚障がい者・聴覚障がい者のための大学である筑波技術大学から、視覚障がいのある学生の読書量を向上させたいと相談されたことがきっかけだという。
視覚障がい者が利用できる点字図書や拡大図書・録音図書は作品数が限られる。スクリーンリーダー(音声読み上げソフト)で電子書籍を読み上げる方法もあるが、対応していないファイル形式や、漢字などを正しく読まない場合もある。そのような状況から、視覚障がい者の読書環境は充実しているとは言えず、筑波技術大学においても読書から離れてしまう学生は少なくない。
調査では、調査への協力が可能な学生を募り、調査期間中オーディオブックサービス(audiobook.jp)を提供。オーディオブックサービス提供の前と後に学生にアンケートやヒアリングを実施し、読書量の変化等について調査する。本調査を通じて、視覚障がい者の読書状況にオーディオブックがどのような効果を与えるかを検証。それとともに、視覚障がい者にとってより使いやすいサービスになるよう改善にも繋げていく。