フジテックは、フジテック製の大型エレベータ向け「制御盤交換パッケージ」を7月18日に販売開始した。

「制御盤交換パッケージ」は従来から販売しているが、今回、大型エレベータに適用し、商品ラインアップを拡充。本商品により大型エレベータの機種においても、短工期・低コストかつ、環境負荷の少ない工法でリニューアルが可能となる。大型エレベータ向けを追加したことにより、すべてのフジテック製エレベータに「制御盤交換パッケージ」が対応できるようになった。

設置からおよそ20年を超えるエレベータは安全な運行を継続するために、機器を最新化するリニューアル工事が不可欠。しかし、工事によりエレベータを停止すると施設の利用に影響が生じることから、短い期間で工事を実施することが求められている。「制御盤交換パッケージ」は、使用可能な機器は使い続け、安全な運行に重要な制御機器に絞って交換する短工期・低コストのリニューアル商品となる。

今回、2001年以降に製造した積載1000kg～2000kg以下の大型エレベータに対象機種を拡大した。主にオフィスや商業施設、ホテルに加え、各種施設のバックヤードで稼働している。すべての機器を交換するフルリニューアルと比べ、工期は約1/6に短縮し、工事費用は約1/2削減できる。また、使用可能な機器は使い続けるため、既存の機器をすべて撤去して新しいエレベータを設置するフルリニューアルと比べて、廃材を減らすことができる。