2023年07月18日 19:04

ハマニ社では、7月29日に左官のショールームをオープンする。本施設は左官の伝統と新しい可能性を紹介し、左官の魅力を身近に感じてもらうことを目的としている。
現在、左官業界は建設業界の中でも特に高齢化が進むと同時に、若年者の採用と育成も少ない。そのため、あと10年後には左官職人が半分になると言われている。一方、ここ数年で法律が変わり漆喰や土壁が公共工事で使用できるようになったり、海外のデザイン性の高い塗り壁材が多く採用され、魅力のある業界ともいわれている。
同社では、一般の人々や設計事務所等に、左官をもっと知ってもらい、同時に若手の採用や育成にも役立てる施設が必要だと考えていた。そうした中で、経産省の事業再構築補助金に採択され、本左官ショールームを建設するに至った。建物内部外部の床・壁・天井のほとんどが左官で仕上げており、これらを見て触り、左官の繊細なワザと深い歴史を感じとることができる。
展示している数多くの塗り壁見本も、伝統的な仕上げから新しい海外の素材まで、同社左官職人が一枚一枚手作りで製作したもの。左官塗り壁の色や仕上げを見たり、空間を体感することで、左官仕上げの種類や、その優れた機能性を知ることもできる。塗り壁体験会や、光る泥だんごなどのイベントも定期的に開催。
さらに法人向けとしては、施主と一緒に左官塗り壁の色や模様を選んだり、下地から仕上げまでの施工方法など、プロの左官職人が一緒に相談に応じることもできる。