2023年07月14日 12:49

城東テクノは、大阪府枚方市内に新たに建設を進めてきた「開発試験センター」が完成し、6月30日に竣工した。

「長持ち住まいをささえるメーカー」であり続けるためには、製品以外の部分も含め多くの知見を集約し、住宅会社とのパートナーシップを深めることが重要だ。昨今の多岐に渡る住宅仕様への対応や自然環境の変化に応えるには、多様な条件下での試験や検証行為の積み重ねが必要であると考えている。そして、その一つ一つの試験は製品完成の確認を行うだけではなく、製品設計をより充実させるためのツールとして実施できることが重要と考え、大型試験機を集約した開発試験センターの建設にいたった。同センターの稼働により、今まで外部に出していた試験を社内で行うことで商品開発のスピードアップに寄与すると考えている。

「開発試験センター」は構造系、災害再現系、環境系の大型試験機を設置した施設。最大風速60m/sの暴風雨が再現可能な送風散水試験室や、火災への耐久性を確認する小型炉を備えた耐火実験室、屋内外の環境を再現し、結露や劣化などの検証が行える住環境試験室、その他耐力壁の試験や、引張圧縮試験機、気密性などを検証する風洞試験機などを設置している。「開発試験センター」は、製品性能を検証するだけでなく、建材メーカーとしての最低限の建築知識を研修できる施設や展示も完備し、社内全体の製品理解の向上だけでなく、顧客への製品説明に役立てる施設としても活用していきたいと考えている。

本格稼働は10月1日予定。所在地は大阪府枚方市招提田近2丁目3-1。

城東テクノ