2023年07月13日 15:26

フラワーショップ「ローランズ」を展開するローランズ社は、体験型の花農園「ローランズファーム」を、7月29日、神奈川県横須賀市長井にオープンする。またオープンに際し、主に報道関係者や家族を対象にしたオープンイベントを開催する。
約600坪に広がる横須賀の広大な土地には、農薬を使わず自然に育てた四季折々の花(7月現在はひまわり)が咲く。不揃いに育ちやすくなるが、それらを剪定せずに残し、一般的には「規格外」として廃棄される花を「オンリーワンの1輪」として届けることで、多様な美しさや新たな価値との出会いを提供する。
一般的に物流段階や店舗運営において廃棄される花は、仕入れの30~40%、本数にして10億本といわれている。その中には、形やサイズが「規格」と違うという理由だけで廃棄されるものも少なくない。ローランズはこれまでも花の再生に取り組んできたが、根本的に取り組むためには、花の生産段階から携わる必要があると判断し、同花農園のオープンを決定。花の生産から販売までを通して、市場の規格に捉われずありのままの花々を届けていく。
またローランズは在籍するスタッフの約7割が障がいや難病と向き合っており、同花農園の運営も同様に当事者が中心となって行なう。人も花も多様な美しさを全て抱きしめる(HUGする)文化を広げることで、「排除なく、誰もが花咲く社会」を作ることを目指す。