2023年06月28日 15:18

ミサワホームは、同社の社員である松本巧也さんと堀川秀昭さんの2名が、国立極地研究所(極地研)により、建築・土木担当として第65次南極地域観測隊員に選任された。
ミサワホームは1968年の「第10居住棟」以降、南極地域観測隊の活動や生活を支える建物を受注し、その実績は累計36棟、延床面積約5900平方メートルになる。3月には、完成すると昭和基地最大の建物になる「夏期隊員宿舎」の部材を極地研に引き渡した。今回を含めミサワホームからの南極地域観測隊への参加隊員数は、延べ28名、第50次観測隊から16期連続の参加となる。
南極地域観測は、南極条約に基づき、国際協力のもと国が実施する事業の一つ。1957年以来、60年以上にわたって実施され、日本の活動拠点となる昭和基地では、超高層物理学、気象学、雪氷学、生物学、地学など幅広い分野で研究活動が続けられている。2名は極地研の職員として第65次南極観測隊の「設営系」隊員に所属し、松本さんは夏期隊員宿舎や内陸作業用モジュール2の建設工事や既存建物のメンテナンスなどを担当、堀川さんは氷床コアを採取するための施設である、掘削関連施設の建設工事などに従事する予定だ。
今回観測隊に参加する2名は、これまでの業務経験を生かし、新たな建設工事や既存建物のメンテナンス工事などを総合的に進め、南極地域での活動拠点の拡大や隊員の住生活向上に貢献する。ミサワホームは、今後も専門技術を有する社員の派遣等を通じて、南極観測活動に協力していく。