2023年06月26日 19:57

アドバンスト・メディアは、米国Microsoft社およびオープンAI社の大規模言語モデルGPT‐3.5/4を活用した要約システムを開発し、7月上旬より取手市にて試行開始する。
今回、試行開始するシステムは、AI音声認識AmiVoiceにより自動でテキスト化した議会の質疑応答を、一問一答の簡潔な文章などに要約する。GPT-3.5/4の活用により、要約後に必要な人の手による修正を省くことができ、議事録作成と要約にかかる業務負荷を大幅に軽減することが可能。
取手市議会では市議会だより「ひびき」を発行しており、年4回開催される取手市議会の定例会における発言内容の要約文を掲載している。「ひびき」に掲載している議会の要約文は、同社独自のシステムで以前から要約を行っているが、本システムを活用することで、さらなる業務の効率化を図っていく予定。
また取手市が発行する広報紙「広報とりで」でも、本システムを活用する。従来は、各部署から所定のフォーマットで送られてくる市のイベントや検診情報をもとに、広報紙用の見やすい表を人の手で作成していた。本システムの活用により、「会場」「時間」「イベント内容」などの必要項目を指定するだけで、自動的に表を作成することができ、大幅な業務の削減効果が期待される。
今後は、AI音声認識AmiVoice搭載の議事録ソリューションと連携し、ワンストップで議事録作成から要約までを実施できるシステムの構築を目指す。