2023年06月23日 15:42

ツクリエ社が共同事業体として運営する「かわさき新産業創造センター(KBIC)」のAIRBICに入居しているTEADは、環境保護と生態系の調和を目指し、新たなカワウ対策手法を導入する。

近年、内陸部の水辺地域や人の生活環境で、カワウによる被害が増加している。被害とは、カワウが餌として魚を食害する漁協被害、営巣地の近隣で発生する糞害、景観悪化・騒音などの生活環境被害。これらの被害に対する早急な対策が課題となっている。

TEADは群馬県と協力し、2020年からドローンを活用したカワウ被害の調査・対策に取り組んできた。このたびは、人々の生活とカワウ生態の調和を図るため、最新の技術であるドローンを活用し、カワウ対策を実施する。これはカワウの生息地周辺にドローンを飛行させて繁殖状況を確認し、営巣にドライアイスをピンポイントで投下するというもの。

その結果、カワウの営巣状況を正確に把握し、早期に鳥獣被害対策を実施できる。またドローンによる被害対策の継続的な取り組みで、生態系への影響を最小限に抑えながら、人と自然の共存を図る。さらに巣内の卵をドライアイスで孵化防止することで、個体数の増加を抑制。加えて、人力では高所の営巣にドライアイスを投入する作業は危険を伴うが、ドローンを活用することにより、安全な作業が可能に。

TEADはカワウの生息地や状況に合わせたカスタマイズされた対策プランを提供。専門のスタッフがドローンの運用とデータ解析を担当し、効果的かつ持続可能な対策を実施する。