2023年06月22日 16:25

吉武工務店は、過疎化が進む奈良県宇陀郡御杖村の限界集落の空き家を、モデルハウス用にリノベーション。この度、田舎暮らし体験宿泊モデルハウス「Yoshitake村御杖」の完成イベントを行う。

地域の過疎化は御杖村だけでなく、全国的な問題となっている。同社では問題解決の糸口として、過疎化の問題点の1つである住宅や家屋の老朽化に着目した。リノベーションでは、外観は下屋と外壁の張替え、軒の木部を再塗装。向かって左奥に浴室棟も増設し、母屋とつなぐ渡り廊下も新たに設置。主屋は、茅葺屋根の小屋裏を水洗いで大洗浄。10cm傾いた床をジャッキアップ調整し、床や天井、壁まではがし新しく生まれ変わった。また、浴室棟を新しく増設。綺麗なユニットバスに、サウナや露天風呂・ドラム缶の水風呂まで用意した。

費用は3700万円。個人ではなかなか手の出せない価格・広さかもしれないが、企業であれば保養所・研修施設・一棟貸しの宿泊施設等、様々な方法で活用することも可能。

この地域には同様の古民家が多数あるという。同社では、「働き方改革の一環」や「新たなビジネスの起点」として、古民家のすばらしさを感じてほしい、過疎化が進む地方に進出してもらうことで地域活性化にも繋がれば、と期待。古民家の再生やリノベーション等を通じて、日本の伝統工法の保守と過疎地域への企業参入の支援の一助を担い、過疎解消へとつなげていく。より詳細な資料はこちら(PDF)。