2023年06月20日 09:47

アース製薬は、大阪大学、アニコム損害保険およびアニコム先進医療研究所と、「MA-T(Matching Transformation System)の技術を利用した要時生成型亜塩素酸イオン水溶液」を用いたペットの歯周病予防や口腔内環境改善をはじめとする健康維持・増進を目的とした共同研究を行うことに合意した。

同社の役割としてはMA-Tに関する情報提供および研究用の製剤供給になる。MA-Tとは、亜塩素酸イオンから必要時に、必要量の活性種(水性ラジカル)を生成させ、流行性ウイルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌を可能にするもの。また感染制御分野だけでなく、医療・新薬開発分野、農業・林業分野、エネルギー分野など、幅広く応用が期待されている技術だ。既に人の口腔内ケアにおいてMA-T含有ジェルの効果が確認されているが、MA-T製剤をペットの口腔内ケアに応用することで、口腔内環境の改善はもとより、歯周病予防、延いては歯周病と強く関連のある多くの疾患の発症予防等についても期待している。

今回の共同研究で想定している研究内容は、ペットの口腔内細菌叢のデータ収集と歯周病との関連性の解明およびMA-Tを利用した予防・治療方法の開発。また、ペットの口腔内ケアがその他疾患(全身の症状含む)へ与える影響についても分析していく。共同研究を通じて、ペットの歯周病予防や口腔内環境改善を行うことで、ペットの健康寿命の延伸を目指していく。

アース製薬