2023年06月15日 15:45

東京シティビューでは、10月6日~11月6日まで、連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」を開催する。
マンガ「ブラック・ジャック」は、1973年11月から1983年10月まで、少年マンガ誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に掲載された(読切含む)。当初、「マンガ家生活30周年記念・手塚治虫ワンマン劇場」と銘打ち、手塚マンガのキャラクターが総出演する、4回ぐらいの短期連載で終わる可能性があるものだったという。しかし作品が抜群に面白く読者の反応も良かったので、結局、5年間、229話にわたって毎週読み切り形式で連載は続く。1978年の連載終了後も、人気作品として14話が描かれ、結局、手塚治虫さんの作品の中でも最も人気のある代表作の一つとなった。
無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術もこなしてしまうブラック・ジャックは、命を救った患者に莫大な報酬を要求する。彼は、常に医者とは何か、生命の尊さとは何か、金より大事なものは何かを問い続け、患者の死に対する恐怖や周囲の人間のエゴイズムをもあらわにし、社会そのものに立ち向かう。
本展では、誕生秘話から、作品そのものが持つ手塚治虫の深いヒューマニズム、医療のリアルな描写など、この作品の魅力を存分に解き明かす。国内外すべての人に向け、その魅力を、今回の展覧会会場となる東京シティビューならではの東京の絶景とともに、余すところなく楽しめる特別な展覧会となる。(※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記)。