2023年06月09日 15:28

新潟県南魚沼市でスッポンの養殖事業に挑む「魚沼スッポン」社は、今年5月に同社初となる大型養殖池を建設した。養殖池の完成に伴い、6月20日、完成した池にて、酒粕を餌にして温泉で育つ「よっぱらいすっぽん」の池入れ式を挙行することを発表した。

魚沼スッポンは、南魚沼市にてスッポンの養殖事業を行うスタートアップ企業。スッポンの飼育水に温泉を活用し、また餌には同市内の酒蔵にて産出される「酒粕」を配合することを特徴としている。魚沼スッポンは2021年冬よりスッポン養殖の飼育実験を開始し、約1年の研究開発期間を経てこの春、大型池を建設した。豪雪地帯である新潟県においてスッポンの養殖場が開業した歴史は無く、この度の養殖池は、新潟県初の取り組みとなる。

池の大きさは、約横6m×縦30m×高さ1.2mあり、この池で約1000匹のスッポンが生産可能となる。このたびは中サイズのスッポンを、1000匹放流した。池入れするスッポンは「中ガメ」と呼ばれるサイズの個体で、食べられるサイズに育ったものから順次水揚げされ、出荷される予定。初出荷は今年の11月下旬を予定している。

池の完成に伴い、6月20日、南魚沼市長など関係者を招待してスッポンの池入れ式を実施することが決定した。開催場所は「MUSUBI-BA(10時より代表記者会見)」。参加申し込みフォームはこちら