2023年06月05日 09:51

TechMagicは、世界初の炒め調理を自動化するロボット「I-Robo」の販売を開始し、大阪王将の店舗で2023年夏よりテスト導入が決定した。

TechMagicが開発した調理ロボット「I-Robo」は、炒飯・野菜炒めなど、熟練のシェフのレシピを自動で再現する。また、「I-Robo」は、液体調味料の自動供給機能をオプションで追加可能で、調味、攪拌、加熱、調理後のフライパンの洗浄といった一連の動作を自動化することができる世界初のロボットだ。自動調理においては、メニューに応じて、加熱温度、加熱時間、鍋の回転スピード、回転方向を柔軟且つ適切に調整できる。このように、I-Roboの導入により、人手不足の課題に対し省人化を推進し、解決を目指す。

全国に350店舗を展開する餃子専門店「大阪王将」は、職人の技と元気なおもてなしを大切にし、おなかいっぱいの幸せを提供している。今回、この職人クオリティの料理を再現する調理ロボットを導入することで、職人いらずの事業展開を目指すことで協業を決定した。

帝国データバンクが4月に発表した「人手不足に対する企業の動向調査」によれば、飲食店における非正社員の人手不足と感じる割合は85.2%に達している。パート・アルバイトが大半を占める飲食業界では、深刻な問題になっており、また、人手不足により調理技術が継承できず、お店のオリジナルの味を保つことが困難となるという問題も浮上している。今後もTechMagicは食産業が抱える課題に対し、ハードウェアとソフトウェアを高度に融合したソリューションを提供していく。

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