
5月22日、新島・神津島近海を震源とする地震が発生した。地震予測サービス「MEGA地震予測」を提供する地震科学探査機構(JESEA)は、「2023年5月10日号」にて「エリア:中部地方、時期:06月07日まで、規模:M5.5±0.5」との予測を発出。結果として、5月22日に新島・神津島近海を震源とする最大震度5弱、マグニチュード5.3(暫定値)の地震が発生。JESEAの予測と実際の地震は、時期・エリア・規模ともに合致する結果となった。
今回的中した予測は、JESEAが毎週配信している「MEGA地震予測」内の「ピンポイント予測」。ピンポイント予測とは「想定場所でマグニチュード6クラス以上の地震が1週間~1カ月以内に起こる」ことを予測するもの。
「MEGA地震予測」は「地殻変動データ」に特化した地震予測を行ってきたが、地震予測の3要素「いつ」「どこで」「どの規模」の内、「いつ」を当てる時間的精度に課題を抱えていた。地殻変動以外の前兆現象に関する検証研究が進み、5つの特許を取得する中で開発したのが「ピンポイント予測」。これは特許技術を含めたJESEAの先端技術を結集したもので、10種類以上の複数の前兆現象を有機的に結合させ、予測の精度を高めている。
2020年11月より同社研究部門にて実証実験を重ね、2021年5月までの期間で、7件予測して6件が的中。それにより正式に「ピンポイント予測」と名付け、2021年7月7日の「MEGA地震予測」より配信を開始した。2022年の1年間では、21件予測して15件が的中(71.4%)という、非常に高い精度での地震予測に成功している。