2023年05月09日 16:08

北海道苫小牧東高等学校の体育の授業全面に、公立高校初の事例として、SPLYZAの学生スポーツ向け映像分析ツール「SPLYZA Teams」と、AIによるマーカーレス動作分析アプリ「SPLYZA Motion」が導入された。

2019年12月、文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」が実現されたことにより、小中学校では96%、高校では86%が、「全学年」または「一部の学年」で端末の利用を開始している。またICT普及に伴い、学校生活の様々な場面でICTが活用されるようになった。

苫小牧東高校でも、1、2年生は全員がタブレットを所持しているが、実際は積極的には活用が進んでいない状況だった。そこで、苫小牧市は「スポーツ都市」ということもあり、まずは体育教科においてSPLYZA TeamsとSPLYZA Motionを導入。「ICTを活用してスポーツを科学的に捉える」という取り組みを進めることとなった。

導入により、今までは運動が得意な生徒が中心の授業になりがちだったが、運動が苦手な生徒でも活躍ができるような体育の授業が作れるように変化。特に SPLYZA Teamsの映像上に描き込まれた図形や字幕で発言している子は、必ずしも運動が得意な生徒ではないという。実技だけでは、「得意な子が表現する」というイメージが強いからか、苦手な子が発言する機会は少なかった。しかし映像を活用することで、運動が苦手でも分析力や観察力がある子は、積極的に発言している場面が多く見られるようになった。