Aww Inc.は、画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元である英Stablity AI社との業務提携を行なった。本業務提携により、同社の3DCGバーチャルヒューマン開発技術と英Stability AI社のディープラーニング技術を組み合わせた「Stable Diffusion」の人間型画像生成の機能拡張が期待されている。

英Stability AI社は「Stable Diffusion」を発表し、昨年からの生成AIブームを牽引するAIのリーディングカンパニー。「Stable Diffusion」は「LAION-5B」等の50億以上もの画像とテキストのペアを含むデータセットを使用。これらの学習データセットは主にインターネット上の画像データを解析し、類似性の高い画像とテキストのペアを抽出したものとなっている。

一方、同社のバーチャルヒューマンはオリジナルIPとして3DCGを用いて開発されている。そのため、バーチャルヒューマンから生成される画像データは、キャラクターを自由に動かして、安定した表情やポーズでの人間データとテキストのペアを無限に取得できる。また、オリジナルIPであるため安心して利用できる。

生成AIの生み出す「人間」の画像は、現状はまだ完全とは言えず、一定の確率で不自然なポーズや破綻した描写が生成されてしまう。同社がバーチャルヒューマンによる画像データを提供することで、画像生成AIにおける人間の表現力を安定・向上させ、さらなるクオリティアップが期待できる。