2023年03月29日 09:55

埼玉県狭山市とマーケットエンタープライズは、3月28日より、地域社会における課題解決を目的とした不要品リユース事業の連携を開始する。
これまで狭山市では、家庭から排出された不要品を受け入れ、再生後に安価で頒布したり、市民参加のフリーマーケットである「リサイクルマーケット」を主催するなど、リユース促進施策を行なってきた。しかし、近年では廃棄物排出量が横ばい傾向で、使用可能なものが廃棄される現状もあることから、市では、リユースをさらに推進するための新たな施策を模索していた。今回、リユース事業を中心に事業展開するマーケットエンタープライズから働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、マーケットエンタープライズが運営する「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。
「おいくら」は、一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)に利用されているサービスだ。希望すれば、自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能。狭山市が回収を行なっていないテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電リサイクル法対象である製品も、まだ活用できるものであれば、「おいくら」では買取が可能になる。同取組によって、リユースに新たな選択肢が加わり、簡単にかつ廃棄ではなく売却という形で不要品のリユースができることを市民が認知することにより、不要品処分やリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。