2023年03月28日 09:47
ヤマップは、石川県および石川県警察と、「山岳遭難事故防止に向けた相互協力に関する連携協定」を締結した。
同社が運営する登山地図GPSアプリ「YAMAP」は、電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリだ。石川県における直近3年間での山岳遭難件数は、2020年24件、2021年31件、2022年36件と増加しており、YAMAPの活動日記の数も、2022年は1万7000件を超えるなど、白山エリアを中心に、多くの人が訪れていることから、遭難防止に向けた対策が急務となっている。
「YAMAP」には、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できると同時に、「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、大切な家族などにも共有できる登山計画＆提出機能がある。今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、石川県警察へも正式な登山届として同時に提出することになる。さらに、「YAMAP」は日本全国2万5000座以上の山情報を収録しており、登山届ポストがないような里山や低山であっても、計画を提出することが可能だ。登山者は別に登山計画書を記入・郵送・投函したりするなどの手間が省けて利便性が上がる。一方、石川県警察は登山届の提出数が大幅にアップすることが見込まれ、万が一の遭難の場合でも救助に有用な登山計画情報を早く把握でき、救助の迅速化が期待される。なお、今回の「登山届連携」は全国で15例目で、北陸地方での登山届連携は初となる。
