2023年03月27日 12:55

凸版印刷は、高精細画像共有プラットフォーム「ETOKI ONLINE(えとき オンライン)」を開発した。

「ETOKI ONLINE」は、博物館や研究機関が所蔵する屛風や障壁画などの絵画や書籍などの作品を、特殊なソフトウェアを用いず、Webブラウザで閲覧することができるオンラインサービス。最大約25億画素におよぶ高解像度でデジタル処理をされた作品画像を、拡大や縮小、自由に移動しながら閲覧することが可能だ。また、作品上の任意の場所に作品の内容や感想などのコメントをつけることができる。閲覧者どうしで情報共有ができるほか、研究や授業などで意見交換を行うことも可能。コメントを組み合わせてストーリーを作成することで、作品の理解促進につなげる。「ETOKI ONLINE」上の作品は、インターネット上で公開・非公開の設定が可能。公開することでより多くの人に作品に触れる機会を提供したり、イベントなどにも活用ができる。また、非公開にすることにより、研究者や博物館など組織内での情報共有の場として活用できる。

同プラットフォームを使用して、東京都が実施する「歴史・文化を軸にした東京の魅力発信」事業の一環として、「熈代勝覧」を題材にしたコンテンツ「絵巻に潜む江戸の英知を解き明かそう」を制作した。今後、さまざまな絵画や文化財の公開と活用の促進することを目的に、美術館や博物館などの文化財コンテンツホルダー向けに、同プラットフォームの販売を開始する。

販売価格は35万円/年(税抜)~。販売開始日は3月27日。

ETOKI ONLINE