2023年03月24日 15:41

クロスメディア・パブリッシングは、3月24日に書籍「元・陸上自衛隊特殊作戦群医官が、雪国にいったら、毎日が医療ドラマみたいだった件。」を刊行する。本書は、北海道で「へき地医療」に奔走するドクターの日常を描いた、読むと心が熱くなる一冊。
「えりも岬」で有名なえりも町(北海道・幌泉郡)のドクターとして、元々は陸上自衛隊の医官として活躍し、米軍で1年間の前線医療を経験した著者の渡邉覚文(わたなべ・あきふみ)さんが赴任。ドクターヘリも来ない、周りに自分しかドクターがいない環境は、まるで毎日がドラマのよう。
えりもの診療所は、周囲の病院から離れた場所にあるため、絶対にこの診療所で全ての救急患者を受け入れなくてはならない。大病院への道が閉ざされた嵐の日。家族のように親しい住人とのふれ合い。など、苦労話や心温まるエピソードも紹介しながら、「へき地医療」に取り組むドクターの汗と涙の奮闘を綴る。章ごとに「へき地医療」の現場がよくわかるマンガも付属。
少子高齢化や地方の過疎化が進むなか、現在のへき地医療の現場が抱えている問題は、誰にとっても決して他人事ではない。本書は、渡邉さんが「へき地医療のことを、もっと多くの人に知ってもらいたい」その一心で書きあげた。北海道のへき地での医師の生活を、一般の人がなかなか知ることのできない話題にも踏み込んで描いた物語となっている。定価1518円(税込)。