2023年03月24日 12:45

日本バレーボール協会(JVA)は、バレーボール指導の現場において、暴力・暴言・ハラスメントなどいき過ぎた指導が問題となっている状況を危機感を持って受け止め、「暴力撤廃アクション」を開始する。

「暴力撤廃アクション」は、昨今のスポーツ指導の在り方を見つめ直し、指導現場から暴力を完全に撤廃することを目的として立ち上げたもの。JVAは暴力の撤廃に向けてこれからも断固たる決意で臨む。加えて、この「暴力撤廃アクション」では、暴力的指導になるさらに前の段階で防ぐことができたのではないか?という視点から、指導の現場にある、明らかな「暴力」とは判断しづらいが、将来的に暴力に発展する可能性を秘めた、注視すべき状態である「未暴力」について人々と一緒に考え、話し合うきっかけを作り、暴力的指導への発展を防ぐことを目指していく。

具体的なアクションとして、3月24日に「暴力撤廃アクション」のウェブサイトを開設。サイトでは、「それって、指導ですか?暴力ですか?」という問いかけのもと、「未暴力」を含む暴力の実態や捉え方について学ぶコンテンツや、指導の方法を学ぶ「グッドコーチングセミナー」の動画、悩んでいる人に向けた「相談窓口」などを紹介している。指導する側、指導を受ける側、そしてその周辺の全ての関係者にとって有益となる情報を提供することで、バレーボール界全体の暴力撤廃に対する意識および理解力の向上を狙う。さらに、第2弾として、3月25日、日本経済新聞に啓発メッセージを掲載。第3弾として、暴力撤廃を宣言する指導者宣誓の実施とロゴマークを掲出する。

「暴力撤廃アクション」ウェブサイト